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『三國志』魏書第三十烏丸鮮卑東夷傳 韓
【 韓在帶方之南 東西以海爲限 南與倭接 方可四千里 】
韓伝に、韓は【 方可四千里 】と記載されています。
では韓の大きさを計算して見ましょう。
その前に【 方 】の意味について、中国の辞典に何と記載されているか見てみましょう。
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方 - 龍維基
http://www.longwiki.net/%E6%96%B9
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【 方 】とは【 正方形 あるいは 六面の立方体 】と記載されています。
また方言全集には【 方 】の意味は【 円 】とあります。
よく言われるように【 方 】の意味は【 正方形の一辺 】ではありません。
中国のどの辞書を見ても【 正方形の一辺 】と記載されたものは有りません。
かつて【 方 】の意味が【 円 】だった事を証明する文書があります。
『漢書』 卷二十八下地理志第八下(抄) 自呉至黄支
【 自合浦徐聞南入海 得大州 東西南北方千里 武帝元封元年略以為tan[扁イ旁右憺]耳 】
【 得大州 東西南北方千里 】とは、南シナ海に在る【 南海島 ( ハイナンタウ )】の事です。
この島の大きさは【 東西南北方千里 ( 東西・南北を合わせて千里、その円周 )】という意味です。
もし【 方 】の意味が【 正方形の一辺 】とすれば【 東西南北 】の記述は無用です。
【 南海島 】は楕円形の島です。
おそらく東西【 600里 】、南北【 400里 】の比率になると思われます。
十文字の先端を結ぶ楕円が【 千里 】ということになりますが、千里の半分【 500里 】にすれば、まん丸な円になります。
直径【 500里 】の更に半分は【 250里 】です。
円面積=半径×半径×3.14
上の式に【 250里 】を代入すれば、海南島の面積が得られることになります。
漢の一里は 410m ( 0.41km ) です。
海南島の面積=( 250里×0.41km )×( 250里×0.41km )×3.14=32,989k㎡
実際の海南島の面積は 32,200k㎡ですから、その違いはわずかです。
海南島 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E5%8D%97%E5%B3%B6
ついでに一大國の【 方可三百里 】の大きさも計算して見ましょう。
郡をソウル、狗邪韓國を後の伽耶國として泗川に比定すれば、その間の海岸線の長さは 963.87kmになります。
この間を【 七千餘里 】とすれば、倭人伝に記載されている一里は 137mになります。
直径=方可三百里×0.137÷3.14=13.1km
半径=6.5km
壱岐 ( 一大國 ) の面積=6.5km×6.5km×3.14=134.49k㎡
実際の壱岐の面積は、133.81k㎡ですから見事に一致します。
それでは本題の韓の【 方可四千里 】を計算して見ましょう。
四千里×0.137km=548km
円周 548kmの円面積は 23,909k㎡になります。
全羅北道 8,050K㎡
全羅南道 11,955K㎡
慶尚南道 10,518K㎡
_ _ 合計 30,523K㎡
全羅南道および慶尚南道は大小様々な島をかかえていますが、これらの島を除けば 23,909k㎡ほどになります。
つまり韓は【 全羅道+慶尚南道 】と見なされます。
http://www2.ocn.ne.jp/~wajin/
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